赤ちゃんに飲ませるミルクを冷やす作業、ちょっと面倒ですよね。
70度で作ったばかりのミルクをすぐに飲ませても安全なのでしょうか?
沸騰させたお湯で粉ミルクを溶かすことの大切さは分かっていても、そのままでは熱くて心配ですよね。
泣いている赤ちゃんには早く飲ませたいもの。ですが、70度のミルクをそのまま飲ませるのは、火傷の危険があるんです。
では、どうすればいいのでしょうか?適切なミルクの温度や冷却方法について、見ていきましょう。
70度で作ったミルク、すぐに飲ませても大丈夫?
粉ミルクには無菌の環境が必要。そのため、70度以上のお湯で作るべきです。詳しくは厚生労働省のホームページをご参照ください。
では、作ったミルクをどのように冷やすべきでしょうか?以下の点に注意してください。
必ず冷やしてから飲ませましょう
ミルクは熱いうちには飲ませないでください。
急に熱いものを飲むと、赤ちゃんは驚いて嘔吐したり、泣いたりすることがあります。
最悪の場合は、火傷をしてしまうことも。
大人でも飲む前に冷ますほどの熱さですから、適切な温度に冷まし、ミルクの温度を確認してから与えましょう。
40~60mlならすぐに冷めますが、それ以上は注意が必要です。
理想のミルクの温度は人肌の40度くらい
人肌くらいの温かさが赤ちゃんにとって理想的です。40度といっても、どの程度かというと、腕の内側にミルクを数滴落として、ちょっと熱いかなと感じるくらい。使い捨てカイロを頬に当てた時の感じと同じ程度です。
ミルクを作る際の注意点
ミルクを作るときは、特に以下の3点に注意してください。
1. 清潔な手と器具を使う
2. 指示された方法で調乳する
3. 飲み残しは与えない
清潔な手と器具を使うこと!
調乳前には手を洗い、哺乳瓶や乳首はきれいに洗いましょう。5~6ヶ月までは消毒も必要です。赤ちゃんの免疫力は未熟なので、清潔を保つことが大切です。
指定された方法で正確に調乳する!
粉ミルクは付属のスプーンで正確に計量しましょう。自己判断で濃度を変えるのはNGです。
飲み残しは与えない!
調乳したミルクは2時間以内に飲ませましょう。飲み残しは細菌が混ざりやすいので、処分するのが賢明です。
意外と簡単!70度のミルクを冷やす4つの方法
ミルクを冷やす方法は複数ありますが、特におすすめの4つをご紹介します。
1. 流水や氷水で冷やす
2. 湯冷ましを使う
3. 保冷剤を巻きつける
4. ウォーターサーバーを利用する
これらの方法で、赤ちゃんにとって適切な温度のミルクを提供しましょう。
少し手間はかかるかもしれませんが、赤ちゃんの健康を守るためには大切な作業です。
①流水や氷水で冷やす
哺乳瓶を数分間流水や氷水に当てて冷やします。
ガラスの哺乳瓶は熱伝導性が良いため、プラスチック製よりも早く冷やすことができます。
ミルクの量によっては冷却時間が変わりますが、最短で3~5分は必要です。
月齢が進むと1回の調乳量が増え、10分近くかかることもあります。水を無駄にするのはもったいないですし、冬場は手も冷たくなります。鍋やボウルに冷水を入れて冷やすのがおすすめです。
②湯冷ましを利用して冷やす
作ったミルクと湯冷ましを混ぜて、適切な温度に調整します。
湯冷ましの作り方
やかんや鍋に水を入れ、蓋を開けた状態で強火で沸騰させます。
沸騰したら、さらに15分以上煮沸します。
火から下ろし、人肌程度の温度まで冷ます。
湯冷ましは塩素除去されているため、細菌が増殖しやすい状態になります。
清潔な容器に湯冷ましを入れ、冷蔵庫で保存し、24時間以内に使用するようにしましょう。
水道水やミネラルウォーターで湯冷ましの代わりは可能なのでしょうか?
水道水やミネラルウォーターも使用できますが、注意点があります。
水道水の注意点
水道水には殺菌作用のある塩素が含まれています。塩素は人によって皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。水道水が絶対にダメというわけではありませんが、赤ちゃんの肌はデリケートなので、可能であれば湯冷ましを使用することをおすすめします。
③保冷剤の活用法
哺乳瓶に保冷剤を巻き付けて冷却するだけで、とても手軽に使用できます。
保冷剤は何度でも使えるのでコストパフォーマンスも良いですね。
ミルクが冷える間に、赤ちゃんのオムツ交換などのお世話も可能です。
保冷バッグに入れて冷たさを維持しておけば、外出先でも便利に使えますね。
④ウォーターサーバーの活用法
ウォーターサーバーの温水と冷水を使って、適切な温度のミルクを作ります。
水の配分は温水3:冷水2となります。
ウォーターサーバーの水は純粋なため、安心して赤ちゃんに飲ませることができます。
アルカリイオン水などのアルカリ性の水は避け、中性のものを使用してください。また、硬度は60mg/L以下の軟水を選びましょう。
ウォーターサーバーを使ったミルクの作り方
1.粉ミルクを計量し、哺乳瓶に入れる。
2.ウォーターサーバーの温水を完成量の2/3まで入れ、粉ミルクを溶かす。
3.ウォーターサーバーの冷水を残りの1/3量入れて混ぜる。
4.最後に温度をチェックして、適温になったら完成です。
これを使えば、適温のミルクを素早く準備できますね。
ただし、ランニングコストが発生します。
・電気代(約1ヶ月に500~1,000円が必要。節電機能付きのモデルもあります。)
・水代
・レンタル料(無料のメーカーもあります。サーバーを購入すれば月々の負担はありません。)
導入する前に、よく考慮してください。
赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、手が届くものは何でも触りたがります。
ウォーターサーバーに手が届いてしまい、熱湯でやけどをしないように、チャイルドロック機能が付いたものを選ぶと良いでしょう。
調乳を助けるおすすめのアイテム4つ
調乳に役立つアイテムが色々と販売されているので、今回はその中から4つをご紹介します。
ミルク温度計
OTON 哺乳瓶温度計 MILK温度計 3枚入り 貼ってはがせる 生活防水 両手がふさがっていても飲み頃がわかるこの商品を使えば、適温を非常に簡単に確認できます。
使用方法は、哺乳びんにステッカーのように貼り付けるだけです!
哺乳瓶に貼ってしまった場合、剥がすときに跡が残ったりしないか心配ですよね?
そんな心配は必要ありません!接着剤は使用していないので、貼ったり剥がしたりしても跡が残りません。
電池や充電の必要もなく、何度でも使うことができて経済的です。
特に、目視でミルクの適温を確認できるので、とても分かりやすいですね。
Combi 調乳じょ~ず
Combi (コンビ) 調乳じょ~ず 70HW W195×D175×H195mm 0カ月 112627
沸騰したお湯を入れておくと自動的に70度以上で保温し、ミルクを作りたいときにすぐ使うことができます。
また、電子レンジでの加熱が可能なので、沸騰したお湯も手軽に準備できます。
外気温の影響を受けにくく保温性に優れているので、70度をしっかりキープすることができて安心ですね。
LARUTAN ボトルウォーマー
LARUTAN ボトル ミルク ウォーマー 哺乳瓶 離乳食の保温や調理 ポット 調乳 多機能 ラルタン (白)
1台で9つの機能があります!
ミルクの保温はもちろん、哺乳びんやおしゃぶりの除菌も可能です。
バックライト機能が付いているので、夜間の調乳も見やすく、便利です。また、冷凍した離乳食の加熱や保温機能などもあり、長い期間使用できます。
ミルクウォーマー ママミルク
ミルクウォーマー ママミルク mama milk 赤ちゃん 液体ミルク温め 哺乳瓶温め 授乳
このアイテムは、どこでも手軽にミルクを温めることができます。
外出時の調乳は、とても大変ですよね!哺乳びんやミルク、お湯も持ち歩かなければならないので、荷物がたくさんになります。何か良い方法はないでしょうか?
赤ちゃんとの外出は、どうしても荷物が多くなりますよね。
でも、心配無用です!
これがあればどこでもミルクを温めることができるので、外出時の荷物も少なくて済みます。
電源はお手持ちのモバイルバッテリーを使用可能!
付属のUSBケーブルを使えば、車内からも電源が供給できます。
このミルクウォーマーは、液体ミルクも温められます。乳幼児の災害対策として、液体ミルクを備蓄する自治体が増えています。停電や災害など、緊急時のために準備しておくと安心ですね。
まとめ
ミルクは70度以上のお湯で調乳した後、おおよそ40度の人肌程度まで冷やすことが大切です。
ミルクを作る際の注意点
・手や器具は清潔に保つようにしましょう。
・粉ミルクは指定された濃度で調乳しましょう。
・飲み残しや、作ってから時間が経ったミルクは与えないようにしましょう。
ミルクの冷却方法
・流水や氷水を数分間哺乳瓶に当てる。
・湯冷ましを用意し、調乳したミルクと混ぜる。
・哺乳瓶に保冷剤を巻き付ける。
・ウォーターサーバーの温水で粉ミルクを溶かし、その後に冷水を混ぜる。(温水3:冷水2)
調乳を助ける便利なアイテムを使うのもおすすめです。
授乳は赤ちゃんと親との大切な触れ合いの時間です。
親子の絆を大切にし、素晴らしい時間を過ごしてくださいね。